店舗概要
| 店舗名 | 四つ角飯店 |
|---|---|
| 業種・業態 | 中華料理 |
| 所在地 | 東京都立川市曙町1-16-5 |
飲食店では、テレビやSNSでの紹介をきっかけに来店が集中し、店舗前に長い行列が発生することがあります。特に待ち時間が長時間に及ぶ場合、夏の暑さや冬の寒さのなかで待つお客様の負担に加え、歩道の混雑や近隣への影響、お客様同士のトラブルにつながることもあります。また、スタッフにとっても、行列の整理や状況確認のために店外へ出る必要があり、店内業務が中断される要因となります。
こうした順番待ちに伴う課題に対し、お客様・近隣・スタッフの負担軽減に取り組んでいるのが、立川の中華料理店・四つ角飯店です。同店では、LINEで受付・順番待ち・呼び出し通知ができるシステム「matoca」を導入。受付後は店舗前を離れ、順番が近づくまで買い物や用事、自宅などで自由に過ごせる運用へ切り替えました。
今回は、四つ角飯店の髙橋店長に、導入の背景やお客様・スタッフに起きた変化、実際の運用についてお伺いしました(取材日:2026年8月21日)。
導入後の成果
- 平日1〜2時間、土日4時間以上になることもあった「店舗前で並び続ける運用」を解消
- 歩道上の長い行列や、行列に起因する近隣への影響・お客様同士のトラブルを解消
- スタッフが何度も店外へ出て行っていた行列整理が不要になり、店内業務の中断を軽減
- 順番が近づくまで買い物や用事、自宅などで待てるようになり、お客様の待機負担を軽減
導入前の課題
最長4時間以上の行列。歩道への影響と行列整理が、店舗運営の負担に
——matoca導入前、順番待ちにはどのような課題がありましたか。
髙橋店長:何よりも、近隣の方へご迷惑をおかけしていたことが最も大きな課題でした。実際にお叱りを受けたこともあります。
お客様にとっても、炎天下や寒い中で2時間、3時間と外に並ぶのは大変です。列が歩道を塞いでしまったり、お客様同士のトラブルが起きたりすることもありました。
行列の状態をスタッフが何度も見に行き、列を整える必要もありました。そのたびに店内の業務が止まってしまうため、近隣の方やお客様だけでなく、スタッフにも大きな負担がかかっていました。
——行列が常態化した背景を教えてください。
髙橋店長:四つ角飯店がテレビやSNSなど、メディアに取り上げられるようになったことがきっかけです。以前は、紹介された直後の1カ月ほど混雑することはありましたが、その後も行列が続き、一時的なものではなくなりました。
SNSや動画投稿サイトに情報が残り続けることで、遠方から来てくださる方が継続的に増えたことも大きいと思います。
matocaを導入する前は、平日でも1〜2時間、土日には4時間以上お待ちいただくこともありました。店舗前で並んでいただく運用は、およそ1年間続きました。
導入のきっかけ・選定理由
機械化しすぎず、人による接客を残せる「ちょうどよさ」
——matocaを知ったきっかけは何でしたか。
髙橋店長:アルバイトスタッフが、ある店舗で使われていたmatocaを見つけ、「こういうものがある」と教えてくれたことがきっかけです。
私自身もほかのmatoca導入店舗で利用してみたところ、操作はシンプルで分かりやすいと感じました。
——導入後に他社の順番待ちシステムも体験されたそうですね。matocaを評価している理由を教えてください。
髙橋店長:席まで自動で案内するような仕組みもあり、便利だと思いました。一方で、店のサービスとしては少し無機質にも感じました。
四つ角飯店では、お客様へ受付方法をご案内するところを含めて接客だと考えています。matocaは機械化しすぎず、かといって機能が足りないわけでもありません。人による接客を残しながら順番待ちを効率化できる、ちょうどよい仕組みだと感じています。
——店舗側の操作に難しさはありませんでしたか。
髙橋店長:難しさは感じません。シンプルで分かりやすく、アルバイトスタッフも初日で覚えられるほどです。日常的なスマートフォン操作より簡単なのではないかと思います。

導入後の変化
店舗前で待つ必要がなくなり、お客様・近隣・スタッフの負担を軽減
——導入後、お客様の待ち方はどのように変わりましたか。
髙橋店長:受付後は店舗前に並び続ける必要がなくなり、呼び出しまで買い物や用事を済ませたり、近隣にお住まいの方は自宅で待ったりできるようになりました。
導入直後も特に混乱は起こらず、「何時間も店の前で時間を拘束されず、並ばなくて済んでよかった」というポジティブなお声がほとんどでした。
夏は日差しを遮るものがなく、冬は寒い場所なので、外で待たなくてよくなったことは大きいと思います。近隣へのご迷惑や歩道上の行列、お客様同士のトラブルも解消されました。
——スタッフの業務にはどのような変化がありましたか。
髙橋店長:スタッフからは「matocaを導入してよかった」と非常に好評です。
以前は列が乱れるたびに外へ見に行き、歩道を塞がないよう何度もお声がけする必要がありました。お客様同士のトラブルへの対応もあり、そのたびに店内業務が止まっていました。
現在は、店舗前に何十人も並ぶ状況ではありません。受付方法のお声がけは行っていますが、行列を管理する負担や、並んでいるお客様の視線を気にする心理的な負担は大きく減りました。

実際の運用
5組前のLINE通知と、LINEを使わない方への個別対応を両立
——現在はどのように運用していますか。
髙橋店長:土日は呼び出しが2時間後、3時間後になることもあります。順番が来ても戻ってこられない方や、途中でキャンセルされる方はいらっしゃいますが、お客様自身でLINEからキャンセル操作ができます。
また、順番が5組以内に近づいた段階で、お店の前まで戻ってきていただく通知を自動で送信する設定にしています。ご案内の際にいらっしゃらない場合は、店前でお待ちいただいている次の順番のお客様をご案内しています。
——LINEを利用していないお客様には、どのように対応していますか。
髙橋店長:おおよその待ち時間をお伝えし、お客様が差し支えなければ電話番号を伺って、順番が近づいた際に店舗から電話をかけることもしています。
電話番号を伝えたくないという方には、戻ってきていただく時間の目安をご案内しています。こうした対応は、四つ角飯店では1日1件あるかどうかです。ご高齢の方でも、多くの場合は問題なくLINEの呼び出し通知を受け取っていただいています。
——呼び出し後のタイムラグやキャンセルについては、どのように捉えていますか。
髙橋店長:呼び出し後、戻ってくるまでに多少のタイムラグが発生することはあります。ただ、店舗周辺に長い行列をつくることと比べれば、小さなデメリットだと考えています。
お客様、スタッフ、近隣の方への負担を考えると、行列がないことのメリットの方がはるかに大きいと感じています。
忙しいときも料理の質を下げない。それが継続した来店につながる
——人気が続いている理由を、どのように感じていますか。
髙橋店長:テレビで紹介された直後の混雑は一時的なこともありますが、YouTubeやSNSでは情報が残り続けます。それを見た方が遠方から来てくださるようになり、一時的だった行列が日常的なものになりました。
もう一つ大切なのは、忙しくても料理の質を下げないことです。それが継続した来店につながっていると思います。

導入を検討している店舗へ
行列による負担を抱え続けず、店舗に合う運用を検討してほしい
——matocaを検討している店舗へ、メッセージをお願いします。
髙橋店長:操作はシンプルで分かりやすく、スタッフも初日で覚えられるほどです。行列による近隣との摩擦やお客様同士のトラブル、スタッフが列を見に行く負担を考えると、お店にとって大きなプラスだと感じています。
呼び出し後、お客様が店舗へ戻られるまでのタイムラグやキャンセルがまったくなくなるわけではありませんが、お客様と従業員、近隣の方の負担を考えると、以前よりだいぶ軽くなりました。これがなかったら大変だったと思います。

