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テイクアウトの呼び出しはどうする?「できた順」に知らせる運用の決め方

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「テイクアウトの呼び出し」というコラムの見出し画像

テイクアウトの注文を受けたあと、商品ができたことをお客様にどう知らせるか。店頭で番号を読み上げる、番号札と照らし合わせる、呼び出しベルを鳴らす、スマートフォンに通知を送る。方法はいくつもありますが、テイクアウトには飲食店の順番待ちとは違う前提が1つあります。それは「受け付けた順番」と「お渡しできる順番」が一致しないことです。

この記事では、テイクアウトの呼び出しを導入する前に決めておくことを、運用の順番に沿って整理します。呼び出しの道具そのものの比較は呼び出しベルとスマホ通知の違いで扱っているので、ここでは導入前に決めておく運用に絞ります。

テイクアウトの待ちの実情

日本フードサービス協会の調査では、2025年の外食売上は全体で前年比107.3%でした。持ち帰りの比重が大きい業態を見ると、ファーストフード全体の売上は107.5%です。一方で「持ち帰り米飯/回転寿司」は、売上102.9%・客数96.0%・客単価107.2%でした(日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和7年年間結果報告」)。同じ報告は、消費者の節約志向が強まり、客数の頭打ち感が出ていると指摘しています。

家計の側では、2025年の二人以上の世帯の食料費は1か月平均94,895円で、実質1.2%の減少でした。その中で「外食」は実質増加の費目に挙がっています(総務省統計局「家計調査 2025年平均結果の概要」)。食料全体は実質減、外食は実質増というのが2025年の家計の姿です。

客数が伸びにくい中では、来てくださったお客様を待たせ方で失わないことの重みが増します。テイクアウトの待ちには、次のような特徴があります。

  • 待ち時間は品目や混雑で変わり、店の前や狭い店内に人が溜まりやすい
  • 品目ごとに調理時間が違い、後から注文した方の商品が先にできることがよくある
  • 店頭・電話・ネットなど、受付の入口が複数ある

番号の読み上げは、この2つ目の特徴とぶつかります。読み上げる番号が飛び飛びになるため、お客様は自分の番号をずっと聞き続けなければなりません。

導入で決めること

テイクアウトのカウンター奥の棚に並んだ紙袋と、少し離れた場所でスマートフォンを見ながら待つお客様
カウンターの奥に商品が並び、お客様は少し離れて待つ。テイクアウトの呼び出しはこの距離を前提に考えます

道具を入れる前に、店の中で次の5つを決めておくと、導入後の迷いが減ります。

決めること選択肢の例考えるときの目安
呼び出しの順番受付順/できた順品目で調理時間が違うならできた順
呼び出しのきっかけ調理担当が完成時に操作/受け渡し担当が袋詰め後に操作呼んでからお渡しまでの間が空かない人が押す
受け渡しの確認番号の照合/画面の提示/お名前の確認取り違えを防げる方法を1つに決める
待つ場所の案内店内/店の前/店の外で自由にお客様にどこまで離れてよいかを伝える
来られない方の扱い再通知の間隔/保留にするまでの時間商品の品質が保てる時間から逆算する

呼び出しの順番:受付順か、できた順か

注文ごとの準備がほぼ受付順に整う店なら、受付順で呼んでも大きな問題はありません。しかし、揚げ物と飲み物、作り置きと注文後の調理が混ざる店では、受付順にこだわると、できた商品がカウンターで冷めていきます。できた順に呼ぶと決めたら、それをお客様にも案内しておくと「自分より後の人が先に呼ばれた」という不満を防げます。

来られない方の扱い

呼び出しても取りに来られない方は、どの店にもいます。何分たったら再度お知らせするか、どの時点でいったん保留にして次の方の受け渡しを優先するかを決めておくと、カウンターが詰まりません。保留にした商品をどこに置き、来店されたらどう確認するかまでを決めておくと、スタッフが交代しても同じ対応ができます。

運用開始までの流れ

テイクアウトの呼び出しを切り替えるときは、次の順番で進めると無理がありません。

  1. 今の受付の入口を書き出す。店頭のレジ、券売機、電話、ネット注文のうち、どこから注文が入るかを整理します
  2. 呼び出しのきっかけを1つ決める。誰が、どの時点で「できた」と操作するかを決めます
  3. お客様への案内を用意する。受付時にお渡しするレシートやPOPに、通知の受け取り方と待つ場所を書きます
  4. 空いている時間帯に試す。ピーク前に数日使い、受け渡しの確認と保留の扱いを確かめます
  5. ピークの時間帯に広げる

スマートフォンでの受付を始めるなら、お持ちでない方の受け付け方も最初に決めておきます。通知を受け取れない方には番号札や口頭の案内を残す、という併用で始める店も少なくありません。紙からの切り替えの手順は紙の整理券をデジタル化する手順でも触れています。

matoca の姉妹サービス yobocaでの実例

matoca の姉妹サービス yoboca(ヨボカ)は、順番待ちを伴わず、商品の準備が整ってから呼び出す業態に向けた呼び出し専用のサービスです。フードコートやテイクアウトを対象に、2021年8月にリリースしました(matoca お知らせ「yoboca(ヨボカ)をリリース」)。

テイクアウトの運用に合わせて、次のことができます。

  • 商品ができた順(完了順)にお客様を呼び出せる。受付順に縛られないので、品目ごとに調理時間が違っても、ご注文の品がそろってお渡しできる状態になった方から順にお知らせできます
  • 平均提供時間を表示できる。たとえば「平均提供時間 3分42秒」のように表示しておけば、お客様は注文前におおよその待ち時間をつかめます
  • お客様ご自身のスマートフォンにLINEで通知が届く。お客様は店の前に立ち続けず、近くで待っていただけます
  • iPadとレシートプリンタに加えて、決済端末からも発券できるので、専用のiPadを新たに用意しなくても始められます(同上)

受付の入口が複数ある店に向けては、2022年3月に API 連携をリリースしています。POSレジや券売機での会計、ECサイトでの購入と同時にLINEの呼び出し通知を設定できるものです(matoca お知らせ「API連携をリリース」)。ネットで注文したお客様にも、店頭と同じ形で「できました」を届けられます。

まとめ

テイクアウトの呼び出しで最初に決めるのは、道具ではなく 「どの順番で、誰が、いつ呼ぶか」 です。

  • 品目ごとに調理時間が違うなら、受付順ではなくできた順に呼び、そのことをお客様にも案内する
  • 呼び出しのきっかけは、お渡しまでの間が空かない担当者の操作に置く
  • 来られない方を保留にするまでの時間と、保留にした商品の置き場所を決めておく
  • 受付の入口が複数あるなら、どの入口から注文しても同じ形で通知が届くようにする

平均提供時間の表示とできた順の呼び出しは、受け取りまでの流れをお客様に伝えやすくするための手段です。 道具を入れる前に、店の中でこの流れを言葉にしておいてください。

出典

  1. 日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査 令和7年年間結果報告https://www.jfnet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/01/nenkandata-2025.pdf/2026年10月9日 取得
  2. 総務省統計局 家計調査 2025年平均結果の概要https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2025.pdf/2026年10月9日 取得
  3. 株式会社ブレイブテクノロジー(matoca お知らせ・yoboca リリース)https://junbanmachi.jp/news/yoboca-release//2026年10月9日 取得
  4. 株式会社ブレイブテクノロジー(matoca お知らせ・API 連携リリース)https://junbanmachi.jp/news/api-release//2026年10月9日 取得

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